本記事では、キャリブレーションの概要と課題、キャリブレーションを自動化する3Dマシンビジョンについて解説しています。
キャリブレーションとは
製造業におけるキャリブレーションは、対象機器が規定どおりの性能を維持しているかを検証し、必要に応じて調整する作業です。通常は、基準となる測定器や標準機との比較によって出力を確認し、結果に応じて調整します。
産業用ロボットでも、キャリブレーションは行われています。さまざまな理由で、プログラムの座標位置からずれてしまうためです。ただし、キャリブレーションは、産業用ロボットの生産性を引き下げる要因になりえます。どのような課題を抱えているのでしょうか。
キャリブレーションの課題
一般的な産業用ロボットは、ティーチングペンダントを用いて、ロボットを実際に稼働させながら動作を記録するオンラインティーチングを採用しています。オンラインティーチングはキャリブレーションでも必要です。キャリブレーションにおいては、ティーチング技術者の人材不足が大きな課題の一つとされています。
技量によって精度にばらつきが生じるうえ、ティーチングには手間と時間もかかるため、大きな課題となっています。キャリブレーション中はロボットを稼働できないため、一時的に生産性が低下する要因となる場合があります。これらの課題に対処するため、キャリブレーションを自動で行う3Dマシンビジョンが活用されています。
キャリブレーションを自動で行う3Dマシンビジョンの事例
バラ積み部品のピッキングを効率化する3Dマシンビジョン
バラ積み部品のピッキングを自動化する3Dマシンビジョンです。3Dマシンビジョンのオフセットの位置、カメラとターゲットの位置を設定するだけで、キャリブレーションを自動で行えます。人と同じ作業スペースに設置できる点も特長の一つです。ロボットと組み合わせることで、さまざまな場所にある部品をピッキングできるようになります。
参照元:OMRON制御機器(https://www.fa.omron.co.jp/products/family/3827/)
ワンクリックでキャリブレーションを自動化できる3Dマシンビジョン
ワンクリックでキャリブレーションを行えるオートキャリブレーション機能を搭載した3Dマシンビジョンです。作業員の技量を問わず、一定品質のキャリブレーションを行えます。さまざまな産業用ロボットメーカーに対応しているため、導入の負担を軽減できます。
参照元:FAロボット.com(https://www.keyence.co.jp/ss/products/vision/fa-robot/articles/positioning-and-calibration.jsp)
キャリブレーションを自動で行う3Dマシンビジョンを活用しよう
キャリブレーションは、対象機器の正常性を確認・調整する作業です。品質維持に欠かせない取り組みですが、手間とコストがかかるうえ、製造ラインを停止しなければならないため、生産性を引き下げる要因になりえます。対策として、キャリブレーションを自動化した3Dマシンビジョンが挙げられます。手間や時間、コストの削減につながる点が特長です。
以下の記事で、3Dマシンビジョンの基礎知識を紹介しています。理解を深めたい方は、こちらも参考にしてください。



